眼瞼内反(がんけんないはん)とは

まつげは本来、まぶたの縁から眼球にあたらないよう眼球とは反対側へ巻き毛をしたように生えていますが、何らかの原因でまつげが眼球の方へ向かっている状態を一般に「逆まつげ」と呼んでいます。

眼、鼻、耳など顔の変形-慶應義塾大学病院形成外科

「逆まつげ」では、眼球の方へまつげが向かっているため、まつげが眼球に触れることになり、ひどくなると角膜に炎症が起ったり、細かい傷ができることもあります。角膜に傷がつくと、痛みや視力低下などの異常が起こってきます。



「逆まつげ」は、その状態によって2つに区分されます。1つはまぶたの縁が眼球の方に向いているために、まつげも眼球側の方に向いてしまうもので「眼瞼内反」と呼ばれます。まぶたは通常、皮膚や皮膚の下にある筋肉、脂肪などといったもので構成されていますが、こうした構成のバランスがくずれると、まぶたが「なか」の方や「そと」の方を向きます。そのうち、まぶたが「なか」の方を向くのを眼瞼内反といいます。その「なか」に向いて生えているまつげが眼球に触れるために、角膜に傷がつき、痛みや視力にトラブルが起ったりします。

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もう1つはまつげの毛根付近が炎症化してできた傷のため、まつげの生え方が眼球側の方に向かって歪んで生えてくるもので「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」と呼ばれます。これは眼瞼内反とは別に分類されています。

眼瞼内反の症状としては、目にゴロゴロするような異物感や涙目になったり、まばたきが多くなったりします。特に小さい子供などでは目ヤニが多くなったり、光をまぶしがるようになったりします。

原因としては、生まれつき皮下脂肪でまぶたが膨らんでいるものと、加齢・老化でまぶたを閉じる皮膚・筋肉がたるんだものに大きく分けられます。最も多いのは老人の「下まぶた」に多く「老人性内反」とも言われています。
治療方法としては、中には自然に治る場合もありますが、自覚症状に気づいたら早めに受診することが何より大切です。